パスワードリスト攻撃とは?ゆるーくわかりやすく解説



1. パスワードリスト攻撃の要点
パスワードリスト攻撃とは・・・
- パスワードクラックの一つ。
- 流出などによって攻撃者に知られたパスワードのリストを使って不正アクセスを試みること。
- 英語だと、Password List Attack
2. パスワードリスト攻撃とは?
パスワードリスト攻撃は、事前に用意されたパスワードリストを使って、他人のアカウントへの不正アクセスを試みるサイバー攻撃の一種です。この攻撃では、攻撃者が入手したパスワードリストを使い、対象となるユーザー名やメールアドレスに対して順番に試行します。この方法は、特に使い回しのパスワードを利用している場合に非常に効果的です。


2.1. 英語から推測すると
英語の「Password List Attack」から日本語の「パスワードリスト攻撃」の意味を推測すると、以下のような解釈ができます。
- Password(パスワード)
アカウントやシステムへのアクセスを保護するための秘密の文字列。 - List(リスト)
順序立てて並べられた項目の集合。ここでは、パスワードが複数記載されたリストを指します。 - Attack(攻撃)
システムやアカウントへの侵入を試みる不正行為。
これらを組み合わせると、「パスワードリスト攻撃」は「リスト化されたパスワードを使ってシステムやアカウントに不正にアクセスする攻撃手法」として推測できます。
3. パスワードリスト攻撃の仕組み
3.1. 情報漏洩やデータ流出
攻撃者は、過去に行われた情報漏洩やデータ流出事件で公開されたユーザー名やパスワードを収集します。このデータはダークウェブや不正なマーケットプレイスで取引されています。
3.2. リストの作成
収集したデータをもとに、ユーザー名とパスワードのリストを作成します。このリストは、何百万件、場合によっては何億件にも及びます。
3.3. ログイン試行
攻撃者は、自動化されたツールを使い、リストにあるユーザー名とパスワードを対象のウェブサイトやサービスに入力し、不正ログインを試みます。このプロセスは高速で行われ、数分から数時間で大量の試行が可能です。
4. なぜパスワードリスト攻撃が成功するのか?
4.1. パスワードの使い回し
多くの人が複数のサービスで同じパスワードを使い回しています。一度漏洩したパスワードが別のサービスでも通用する場合、攻撃者にとって格好の餌食となります。
4.2. 大規模なリスト
攻撃者が使用するリストには膨大な量の情報が含まれており、その中から少しでも一致するものがあれば攻撃が成功します。
5. パスワードリスト攻撃の被害例
5.1. SNSアカウントの乗っ取り
攻撃者が他人のSNSアカウントに不正ログインし、スパムメッセージを送信したり、不正取引を行うケースがあります。
5.2. オンラインショッピングサイトでの不正利用
ユーザーのアカウントにログインし、登録済みのクレジットカード情報を使って商品を購入される被害も報告されています。
6. パスワードリスト攻撃を防ぐ方法
6.1. ユニークなパスワードを設定する
各サービスごとに異なるパスワードを設定しましょう。これにより、1つのサービスが侵害されても他のサービスへの影響を防げます。
6.2. 二要素認証(2FA)の有効化
パスワードだけでなく、認証アプリやSMSコードなどの追加の確認手段を設定することで、不正ログインを防止できます。
6.3. パスワードマネージャーの利用
複雑で覚えにくい複数のパスワードを管理するために、パスワードマネージャーを活用しましょう。