更新:2025/04/24
ターンアラウンドタイムとは何か?ゆるーくわかりやすく解説

ターンアラウンドタイムとは・・・
- 作業や処理の「開始から完了までにかかる総時間」のこと
- 単なる作業時間だけでなく、「待ち時間」も含めて計算される
- OSや業務、物流、医療など幅広い分野で使われる
たとえば、印刷会社に注文したパンフレットが「一週間後に届く」と言われたとき。あるいは、ネットショップで注文してから届くまでに数日かかるとき。
待ち時間を含めた最初から最後までにかかった合計時間。これこそが「ターンアラウンドタイム(Turnaround Time)」です。
ターンアラウンドタイムは、業務のスピードや効率、満足度を左右する重要な指標です。この記事では、ITや日常の例も交えて、ターンアラウンドタイムの意味や使われ方をわかりやすく解説します。
目次
1. ターンアラウンドタイムとは?
「作業が始まってから終わるまでにかかった総時間」
たとえば:
- 書類を提出 → 審査 → 結果が出る→ これ全体でかかった時間が「ターンアラウンドタイム」
つまり、「スタートしてから完了までの全体的な時間」のことです。単に作業時間だけでなく、待ち時間も含まれるのがポイントです。
英語の語感から考える
「Turnaround」の意味
英語の “turnaround” は、次のような意味があります。
- 方向転換すること(物理的にも比喩的にも)
- 仕事やプロジェクトなどの再出発・再生
- 反応や返答が戻ってくるまでの期間
「依頼してから返ってくるまでにかかる時間」 という意味でよく使われます。
「Time」はもちろん「時間」
したがって、
Turnaround + Time = 何かが返ってくるまでの時間
というふうに直訳・直感できます。
2. ジョブの例
特に、コンピュータやOSの分野では、ターンアラウンドタイムは非常に重要な言葉です。
2.1. OS(オペレーティングシステム)の文脈では?
ある処理(ジョブ)がシステムに送られてから、結果が出るまでの時間を指します。
2.2. 数式で表すと
ターンアラウンドタイム = 完了時刻 − 到着時刻
2.3. 具体例
ジョブ | 到着時刻 | 処理時間 | 完了時刻 | ターンアラウンドタイム |
---|---|---|---|---|
A | 0秒 | 4秒 | 4秒 | 4秒(4−0) |
B | 1秒 | 3秒 | 7秒 | 6秒(7−1) |

はるか
OSでも使う。ジョブが届いて、処理して、終わるまでの時間。

ふゅか
それって数式で書くと「完了時刻 − 到着時刻」だったよね?ジョブAは0秒に来て4秒で完了だから…4秒!

はるか
ジョブBは1秒に来て、7秒で終わった。ターンアラウンドタイムは6秒。

ふゅか
順番や待ち時間が影響するから、スケジューリングの工夫が大事ってことね!
3. ターンアラウンドタイムが重視される理由
3.1. 顧客満足度に直結する
何かを依頼したとき、「早く終わること」は顧客にとっての安心材料。長ければ不満につながります。
3.2. 業務効率の改善に使える
どこで時間がかかっているかを分析し、ボトルネック(詰まり)を発見する手がかりになります。
4. 【似ている用語と違い】
用語 | 意味 | ターンアラウンドタイムとの違い |
---|---|---|
処理時間(Burst Time) | 実際にCPUなどが処理している時間 | 待ち時間を含まない |
待ち時間(Waiting Time) | 順番待ちなどで処理される前の時間 | 実作業をしていない時間 |
応答時間(Response Time) | 最初に結果が返るまでの時間 | 終了までではない |
スループット(Throughput) | 単位時間あたりに処理できる件数 | 全体の処理能力の指標 |