はるか
ふゅか
そうそう!例えば、電話が次にかかってくるまでの時間とかね。便利な確率分布だよね!
1. 指数分布とは
指数分布は、連続確率分布の一種で、主に以下のような場面で使われます。
- 待ち時間の分布例: あるイベント(電話がかかってくる、信号が青に変わるなど)の発生までの時間。
1.1. 確率密度関数(PDF)
指数分布の確率密度関数は次のように表されます。
f(x;λ)={λe−λx0(x≥0)(x<0)
ここで:
- λ は正のパラメータ(率パラメータ)で、平均発生率を示します。
- x は時間や距離などの非負の実数です。
2. 母関数とは
2.1. 母関数
モーメント母関数は、次のように定義されます。
MX(t)=E[etX]=∫−∞∞etxf(x)dx
はるか
3. 母関数の計算
指数分布の確率密度関数(PDF)は次の通りです。
f(x;λ)={λe−λx0(x≥0)(x<0)
モーメント母関数は以下で定義されます。
MX(t)=E[etX]=∫0∞etxf(x;λ)dx
これを指数分布の場合に適用すると、
MX(t)=∫0∞etxλe−λxdx
積分を計算します。
MX(t)=λ∫0∞e−(λ–t)xdx
したがって、
MX(t)=λ⋅λ–t1=λ–tλ(for t<λ)
4. 期待値(平均)
期待値はモーメント母関数の1階微分を t=0 で評価することで求まります。
E[X]=MX′(0)
まず、モーメント母関数を微分します。
MX′(t)=dtd(λ–tλ)=(λ–t)2λ
t=0 を代入すると、
MX′(0)=λ2λ=λ1
したがって、期待値は E[X]=λ1 です。
5. 分散
分散は次の式で求めます。
Var(X)=E[X2]–(E[X])2
まず、2階微分を計算します。
MX”(t)=dtd((λ–t)2λ)=(λ–t)32λ
t=0 を代入すると、
MX”(0)=λ32λ=λ22
これを使って E[X2] を求めます。
E[X2]=MX”(0)=λ22
次に分散を計算します。
Var(X)=E[X2]–(E[X])2=λ22–(λ1)2
Var(X)=λ22–λ21=λ21