はるか
極座標の話だけど、まずは基本から。極座標は、平面上の点を半径と角度で表す方法。
ふゅか
だね。直交座標と違って、直接点の位置を表すんじゃなくて、原点からの距離と角度で考えるんだ!
1. 極座標とは
極座標は、平面上の任意の点を、原点からの距離(半径)と、原点からの角度で表す座標系です。
1.1. 極座標上の点
極座標では、ある点
P の位置を、半径
r と角度
θ で表し、これを
P(r,θ) と表記します。
- 距離 r: 原点から点 P までの距離。 r≥0 。
- 角度 θ: 始線(通常は正の x 軸)から、原点を中心として点 P まで測った反時計回りの角度。単位はラジアンや度が使われます。
例えば、点 P が原点から距離 r=2、角度 θ=4π の位置にある場合、その極座標は P(2,4π) です。

2. 座標変換
はるか
ふゅか
2.1. 極座標から直交座標への変換
極座標
(r,θ) からデカルト座標
(x,y) への変換は次のように表すことができます。
x=rcosθ
y=rsinθ
2.2. 極座標から直交座標への変換
デカルト座標
(x,y) から極座標
(r,θ) への変換は次のように表すことができます。
r=x2+y2
cosθ=rx
sinθ=rx
cosθとsinθからθを求めます。また、θは逆三角関数を利用すると、
θ=tan−1(xy)
3. 例題
3.1. 例題1: 極座標から直交座標への変換
点
P の極座標は
(r,θ)=(5,4π) です。この点の直交座標を求めてください。
与えられた極座標は r=5 と θ=4π より、
x 座標を求めます。
x=5cos(4π)=5×22=252
y 座標を求めます。
y=5sin(4π)=5×22=252
したがって、点 P の直交座標は (252,252) です。
3.2. 例題2: 直交座標から極座標への変換
点
Q の直交座標は
(x,y)=(3,33) です。この点の極座標を求めてください。
与えられた直交座標は x=3 と y=33 です。
r を求めます。
r=32+(33)2=9+27=36=6
θ を求めます。
sinθ=rx=63=21
cosθ=ry=633=23
θ=3πである。したがって、点 Q の極座標は (r,θ)=(6,3π) です。
また、逆三角関数を利用して、次のように求めることができる。
θ=tan−1(333)=tan−1(3)
tan−1(3)=3π なので、θ=3π