更新:2024/08/26
Octaveのスクリプトの作成と実行・練習問題について


はるか
OctaveスクリプトをCUIにずっと入力してると疲れる。

ふゅか
そうね!ファイルを作って一括に実行してみよう!
1. Octaveスクリプトの作成
Octaveスクリプトは、.m
ファイルに保存されるテキストファイルで、スクリプト内に書かれたコマンドを順次実行します。スクリプトはエディタに記述し、その後実行することで、プログラムを実行できます。
1.1. スクリプトの例: myscript.m
エディタの部分にスクリプトを記述して「Ctrl+S」でスクリプトを保存します。
% 「%」でコメントを書けます
% 例えば、以下は行列を作成し、その行列の転置を計算するスクリプトです
% 行列の作成
A = [1, 2, 3; 4, 5, 6; 7, 8, 9];
% 行列の表示
disp('行列 A:');
disp(A);
% 行列の転置
B = A';
% 転置行列の表示
disp('転置行列 B:');
disp(B);

ふゅか
まずはスクリプトを作成してみましょう!

はるか
例えば、上のコードは行列を定義して、その転置を計算する。
1.2. スクリプトの保存と実行
画像の強調したボタンの部分をクリックしてスクリプトを実行すると、Octaveは順次コマンドを実行し、結果を出力します。
上記のスクリプトの場合、行列 A
とその転置行列 B
がコンソールに表示されます。

はるか
保存して、実行するだけで、Octaveがコマンドを順に実行してくれる。簡単。

ふゅか
結果がちゃんと表示されるか、確認してみましょう!
2. 練習問題
1. スクリプトファイルを作成して、3×3の行列$E$ と$F$ をそれぞれ以下のように定義してください。
\[ E = \begin{pmatrix} 1 & 0 & 2 \\ -1 & 3 & 1 \\ 2 & 2 & 1 \end{pmatrix}, \quad F = \begin{pmatrix} 0 & 2 & 1 \\ 3 & 1 & 2 \\ 1 & 0 & 1 \end{pmatrix} \]
\[ E = \begin{pmatrix} 1 & 0 & 2 \\ -1 & 3 & 1 \\ 2 & 2 & 1 \end{pmatrix}, \quad F = \begin{pmatrix} 0 & 2 & 1 \\ 3 & 1 & 2 \\ 1 & 0 & 1 \end{pmatrix} \]
2. 行列 $E$と$F$の和 $G$ を計算し、$G$の結果を表示してください。
3. 行列$E$と$F$の積$H$を計算し、$H$ の結果を表示してください。
% 行列の定義
E = [1, 0, 2; -1, 3, 1; 2, 2, 1];
F = [0, 2, 1; 3, 1, 2; 1, 0, 1];
% 行列 E と F の和を計算
G = E + F;
disp('行列 G:');
disp(G);
% 行列 E と F の積を計算
H = E * F;
disp('行列 H:');
disp(H);
このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。G は行列 E と F の和で、結果が表示されます。H は行列 E と F の積で、結果が表示されます。