はるか
ふゅか
いいね!急に出てくると忘れちゃうことがあるんだよね!
1. 指数分布とポアソン分布の違い
1.1. ポアソン分布 (Poisson Distribution)
- 確率変数: ポアソン分布の確率変数は、一定の時間または空間内で発生するイベントの回数を表します。この確率変数は離散値を取ります。
- 例: 1時間内に受ける電話の本数、1日内に到着するメールの数など。

はるか
1.2. 指数分布 (Exponential Distribution)
はるか
次はポアソン分布の例題。ある銀行のATMに1時間あたり平均4人の顧客が訪れる場合だ。
- 確率変数: 指数分布の確率変数は、連続するイベントの間隔(時間など)を表します。この確率変数は連続値を取ります。
- 例: 次の電話がかかってくるまでの時間、次のバスが到着するまでの待ち時間など。

指数分布の性質と期待値、分散
はるか
2. 指数分布の例題
ある工場の機械は、平均して1時間に1回故障します。機械が故障するまでの時間は指数分布に従うと仮定します。
- 機械が次に故障するまでの時間が2時間以内である確率を求めなさい。
- 機械が次に故障するまでの時間が3時間以上かかる確率を求めなさい。
ふゅか
指数分布の例題を見てみよう。ある工場の機械が1時間に1回故障する場合の話だね。
指数分布の確率密度関数は f(t)=λe−λt であり、累積分布関数は F(t)=1–e−λt です。ここで、故障率 λ は 1 時間あたり 1 回です。したがって、λ=1 です。
- P(T≤2)=F(2)=1–e−2 P(T≤2)=1–e−2≈1–0.1353=0.8647 よって、機械が次に故障するまでの時間が2時間以内である確率は約 0.8647 です。
- P(T≥3)=1–P(T<3)=1–F(3)=1–(1–e−3) P(T≥3)=e−3≈0.0498 よって、機械が次に故障するまでの時間が3時間以上かかる確率は約 0.0498 です。
3. ポアソン分布の例題
ある銀行のATMでは、1時間あたり平均4人の顧客が訪れます。顧客の訪れる数はポアソン分布に従うと仮定します。
- 1時間に3人の顧客が訪れる確率を求めなさい。
- 1時間に5人以上の顧客が訪れる確率を求めなさい。
はるか
次はポアソン分布の例題。ある銀行のATMに1時間あたり平均4人の顧客が訪れる場合だ。
ポアソン分布の確率質量関数は P(X=k)=k!λke−λ です。ここで、λ=4 です。
- 1時間に3人の顧客が訪れる確率はP(X=3) となります。
P(X=3)=3!43e−4=664e−4≈664×0.0183=0.1954 よって、1時間に3人の顧客が訪れる確率は約 0.1954 です。
- 1時間に5人以上の顧客が訪れる確率P(X≥5)を求めるには、以下のように計算します。P(X≥5)=1–P(X<5)=1–(P(X=0)+P(X=1)+P(X=2)+P(X=3)+P(X=4))
まず、各項の確率を計算します。
P(X=0)=0!40e−4=e−4
P(X=1)=1!41e−4=4e−4
P(X=2)=2!42e−4=8e−4
P(X=3)=3!43e−4=664e−4=332e−4
P(X=4)=4!44e−4=24256e−4=332e−4
これらを合計します。
P(X<5)=e−4(1+4+8+332+332)
P(X<5)=e−4(1+4+8+332+332)=e−4(1+4+8+364)
P(X<5)=e−4(13+364)=e−4(339+364)=e−4(3103)
P(X<5)=3103e−4
最終的に、1時間に5人以上の顧客が訪れる確率は
P(X≥5)=1–P(X<5)=1–3103e−4