更新:2024/09/28
【図解】素数定理とは?素数の個数に関連する定理とグラフについて


はるか
素数定理って簡単に言うと何?

ふゅか
素数の分布を示したすごい定理なんだよ!
1. 素数定理
素数定理は、整数 1以上\( n \) 以下の素数の個数を表す関数 \( \pi(n) \)は、\( n \) が十分に大きいとき、
\[
\pi(n) \sim \frac{n}{\log n}
\]
つまり、整数 \( n \) 以下に存在する素数の個数 \( \pi(n) \) は、\( \frac{n}{\log n} \) に非常に近づくということです。より正確には、
\[
\lim_{n \to \infty} \frac{\pi(n) \log n}{n} = 1
\]
という形で素数の分布が表されます。
2. グラフ

ふゅか
実際にグラフにしてみてみよう!
素数定理に基づく \( n \) 以下の素数の個数 \(\pi(n)\) と、その近似値 \(\frac{n}{\log n}\) の関係をグラフにすると、
- 青い実線 (\(\pi(n)\))・・・この線は \( n \) 以下の素数の正確な個数を表しています。
- 赤い破線 (\(\frac{n}{\log n}\))・・・この線は素数定理による近似値です。素数定理によれば、整数 \( n \) が非常に大きくなるにつれて、素数の個数 \(\pi(n)\) は \(\frac{n}{\log n}\) に近づいていきます。