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更新日: 2026/01/30

余ってるWindowsから使えるUbuntu 24.04 LTS+Samba ファイルサーバー構築

ファイルサーバー

背景

複数PCを使っていると、ゲーム本体やセーブデータ、設定ファイルなどを「1台に集約して共有したい」と感じることがありました。

そこで Ubuntu 24.04 LTS のマシンをファイルサーバーにし、Windows のエクスプローラーからアクセスできるようにしたいと思いました。用途はローカルネットワーク内のみで、NASのように扱える状態がゴール。

特に今回は、共有先に置いた exeファイルをWindows側から実行し、ゲームなどの場合はセーブデータを同じ共有上に置けることを狙う。

また、今回の構成では HDDを接続すれば、HDDを共有フォルダとして使うこともできます。

はるか
はるか
複数PCあると、データ散らばる。
ふゅか
ふゅか
わかる!データを同じ場所に置きたいよね!
はるか
はるか
今回はローカルだけで共有する。

この記事の前提

  • サーバー:Ubuntu 24.04 LTS
  • クライアント:Windows 10/11
  • 利用範囲:ローカルネットワークのみ(外部公開しない)

サーバー側の設定

利用したPCについて

今回使用した Ubuntu 24.04 LTS は、新しく購入したマシンではなく、使わなくなっていた Windows PC の Windows 10を削除して入れ直したものです。

本来ならラズベリーパイを買う選択肢もありましたが、ちょうど使っていない Windows PC が余っていたので、Windowsを消して Ubuntu 24.04 LTS を入れ直して再利用しました。どうせWindows11に更新できないPCだったのでちょうどよくもありましたね。
新しく機材を買わずに済むのは、やっぱり楽です。

今回ファイルサーバーとして使ったのは、MINISFORUM U700 というミニPCです。

スペックとしては

  • メモリー:8GB
  • CPU:Core i5-5257U

正直なところ、最近のPCと比べるとスペックはあまり良くありません。
ただしCPUは末尾が U の省電力モデルなので、長時間起動させる用途としては「まあ十分かな」という印象です。

Ubuntuのインストール

まずは「ミニPC」にUbuntu をインストールします。
インストールには USBメモリ を1本用意します。

はるか
はるか
まずはUbuntu入れる。
ふゅか
ふゅか
USB作って、画面の指示通りでOKだね!

最初に、Ubuntu公式サイトから Ubuntu 24.04 LTS の ISO イメージをダウンロードします。

次に、Windows上で Rufus を使って、ダウンロードした ISO からインストール用USBを作成します。

USBメモリができたら、MINISFORUM U700 に挿して起動し、
USBからブートするように設定して Ubuntu をインストールします。

USBから起動するためには BIOS(UEFI)設定を開く必要があります。
一般的には起動時に F2 や Delete キーを連打する方法が知られていますが、今回は
設定 → システム → 回復 → PCの起動をカスタマイズする
から再起動し、ブート設定を変更しました。

インストール自体は画面の指示に従って進めるだけなので、
特別な設定をしなくても問題なく完了します。

Ubuntuインストール後にまず行うこと

Ubuntu のインストールが完了したら、次にいくつか初期設定を行います。

このあたりを最初に済ませておくと、その後の作業がかなり楽になります。

パッケージの更新

まずは、システムを最新の状態にしておきます。

sudo apt update
sudo apt upgrade

更新内容によっては再起動を求められることがあるので、その場合は再起動しておきます。

SSH接続の準備(別PCから操作するため)

ファイルサーバーとして使う場合、毎回モニターやキーボードをつなぐのは面倒なので、

別のPCから操作できるよう SSH接続 を有効にしておきます。

sudo apt install openssh-server

インストール後、サービスが起動しているか確認します。

systemctl status ssh

これで、同じローカルネットワーク内の別PCから SSH で接続できるようになります。
SSH接続ができるようになると、ミニPC側の操作性が多少悪くても、手元の使いやすいPCから作業できるのでかなり楽になります。

ホスト名で接続できるようにする(任意)

IPアドレスではなく、ホスト名で接続できるようにするために avahi-daemon をインストールします。

sudo apt install avahi-daemon
sudo systemctl start avahi-daemon
sudo systemctl enable avahi-daemon

これを入れておくと、例えば次のようにホスト名で接続できます。

ssh ユーザー名@ホスト名.local

IPアドレスを覚えなくて済むので、個人的には入れておくと便利です。

Sambaのインストール

次に、Windows から Ubuntu にあるフォルダへアクセスできるようにするために Samba をインストールします。Samba は、簡単に言うと「Ubuntu のフォルダを、共有フォルダとして見せるための仕組み」です。

これを入れることで、

  • Ubuntu 上のフォルダが
  • Windows のエクスプローラーから
  • \\サーバー名\共有名 のような形で開ける

ようになります。

Sambaのインストール

まずは Samba をインストールします。

sudo apt install samba

インストールが終わったら、Samba のサービス(smbd)が動いているか確認します。

sudo systemctl status smbd

active (running) と表示されていれば問題ありません。

共有フォルダを置くディレクトリの作成

まず、共有用のディレクトリを作成します。

sudo mkdir -p /data/share/public

今回は、誰でもアクセスできる public フォルダを1つ用意しました。

Samba 用のユーザーと権限の設定

次に、Samba 専用のユーザーを作成します。

通常ログイン用ではなく、Samba 用だけに使うユーザーです。

sudo adduser --system --group --no-create-home samba

作成した samba ユーザーを、共有フォルダの所有者に設定します。

sudo chown -R samba:samba /data/share/public
sudo chmod -R 775 /data/share/public

これで、

  • 所有者:samba
  • グループ:samba

状態になります。

共有フォルダの設定(smb.conf の編集)

次に、Samba の設定ファイルを編集して、

先ほど作成したフォルダを共有として公開します。

sudo vim /etc/samba/smb.conf

ファイルの末尾に、次の設定を追加します。

[global]
   guest account = samba

[Public]
   writeable = yes
   path = /data/share/public
   force user = samba
   force group = samba
   guest ok = yes
   guest only = yes
   create mask = 0775
   directory mask = 0775

という構成になっています。

設定を書いたら、書式チェックを行います。

sudo testparm

問題がなければ、設定を反映します。

sudo systemctl restart smbd

 

Windows から共有フォルダにアクセスする

Samba 側の設定が終わったら、いよいよ Windows から共有フォルダにアクセスしてみます。

ホスト名でアクセスする場合

次のようにホスト名でもアクセスできます。

\\ホスト名

ネットワークドライブとして割り当てる(任意)

さらに便利に使いたい場合は、

共有フォルダを ネットワークドライブとして割り当てることもできます。

「右クリック → ネットワークドライブの割り当て」の流れでできます。

これで、Z: などのドライブとして常に表示されるようになります。

ここまでできれば、

Ubuntu 上のフォルダを、Windows から普通のフォルダと同じ感覚で使える状態になります。

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